海外のチャレンジャーバンク(challenger bank)と、銀行ライセンスの有無の注意

最終更新 2021/04/10

最近、フィンテック(FinTech)企業として、チャレンジャーバンク(challenger bank)という言葉をよく聞きます。

ここでは、海外で活動する人のために

  • チャレンジャーバンクとは
  • 海外にはどんなチャレンジャーバンクがあるのか。
  • 海外で活動する人が注意したいこと。

についてまとめます。

短期の旅行や留学などでは、

  • 残高を維持してカードなどで支払いできる通貨の数
  • 会員数の多さ(会員が多いほど会員間送金が便利)

Revolutワイズ(旧TransferWiese)で十分でしょう。参考情報→Revolutのカード支払いとATMの利用(マルチカレンシー口座に対応する22通貨とそれ以外の通貨) ワイズ(旧TransferWise)のボーダレス口座とデビットカードはこんなに便利!【海外旅行編】

しかし長期に海外に滞在するときに利用チャレンジャーバンク(Challenger Bank)を選ぶポイントは、そのチャレンジャーバンクを利用していない相手との間お金のやり取りができるかどうかです。

つまり『現地国での銀行ライセンス』があることだと考えます。

言い換えると

(1)現地国の他の口座あてに送金ができる、国内送金を受取れる

 (2)他の人の日本など海外からの送金を受取れる

ことがポイントになるでしょう。

チャレンジャーバンクの数と特徴のあるサービスは拡大していくでしょう。

【参考情報】

1.日本の住所でワイズ(旧TransferWise)に口座開設しても、いくつかの国で銀行口座を持つのと同様のサービスが利用できます。→ワイズ(旧TransferWise)のマルチカレンシー口座とデビットカードはこんなに便利!【海外に長期滞在する人編】

ところでワイズ(旧TransferWise)は、複数の国で住所登録して海外送金をすることができます。しかし日本の規制の関係と思われますが、メインの登録住所を変更すると以下のトラブルが起きます。

(1)日本の住所に変更→ワイズ(旧TransferWise)利用して現地国から日本への送金ができない。

(2)デビットカードやマルチカレンシー口座がまだ利用できない現地国に住所変更→デビットカードやマルチカレンシー口座サービスが利用できない。

ということで、若干の送金手数料はかかりますが

のが賢明でしょう。

※注1:現地国で銀行ライセンスや銀行同等のサービスがあるかは、具体的に国名を挙げてそれぞれのチャレンジャバンクに問い合わせてください。(例:Revolutのサポートに銀行ライセンスがある国の一覧リストを問い合わせましたが、回答できませんでした。)

2.2021年3月現在、Revolutはイギリスやアメリカでは銀行ライセンスはありません。しかしヨーロッパでの銀行ライセンスをもつ国の数は拡大しています。参考情報→さらに10カ国でRevolutからRevolut Bank

【お断り】

1.日本ではauじぶん銀行Kyash、近い将来サービスを開始するみんなの銀行LINE銀行などがあります。しかし海外で活動する人には直接関係しないのでここでは取り上げません。

3.この記事は、以下のサイトからの情報をまとめています。

チャレンジャーバンクの登場で激化するFintech争奪戦【第2回】 

チャレンジャーバンクをざっくり俯瞰する

2021年にFintechが加速する3つの理由【第6回】 

あえて「手数料」を捨てたモバイル銀行「Chime」が躍進した理由

The 7 Best Digital Banks in Europe(英語)

チャレンジャーバンクとは?

一言で言うと、新たに銀行免許を取得して銀行サービスを提供する事業者をいいます。そして以下の特徴があります。

  • すべてネット上のアプリで取引できる。
  • 余計な手数料や残高維持などの制限を省く。
  • さまざまな魅力的なサービスを提供する。

似たサービスで、他の銀行から銀行免許を借りて金融サービスを提供するネオバンクがあります。(アメリカなどEUと比べてFinTech企業が銀行免許を取得するハードルが高い国では、ほぼネオバンクになります。)

ただし

  • 一例としてRevolutは、提供先の国によって分類が異なることがあります。EU圏では銀行免許を取得しているのでチャレンジャーバンク、一方アメリカでは預金とデビットカードは同国の商業銀行によって提供されるので、ネオバンクに分類されます。そして日本ではまだ銀行業務を展開していません。
  • 利用者にとって便利なサービスが大切であって、チャレンジャーバンク、ネオバンクの違いはあまり関係がない。

ので、ここではすべてワイズ(旧TransferWise)も含めすべてチャレンジャーバンクとして扱います。

世界各地にどんなチャレンジャーバンクがあるか

ここではヨーロッパとアメリカの有力なチャレンジャーバンクを上げます。

〔ヨーロッパ〕

 

ワイズ(旧TransferWise) Revolut Valyuz Monzo Starling N26 Hello Bank Rebellion(スペイン)Klarna(スウェーデン)

利用者数では(2021年2月)、Revolutが1600万人、ワイズ(旧TransferWise)が1000万人、N26が600万人、Monzoが500万人といったところです。※それぞれのチャレンジャーバンクの特徴については→The 7 Best Digital Banks in Europe(英語)をご覧ください。そのほかN26はアメリカでも利用者を増やしています。

〔アメリカ〕

Chime varo

※参考情報→あえて「手数料」を捨てたモバイル銀行「Chime」が躍進した理由

〔アジア、その他の地域〕

現在詳しい情報はありません。しかし現地国に銀行口座がなくても利用できるチャレンジャバンクがあったりします。→(別ブログ)マレーシアでお得で便利なbigpayカード 銀行口座がない人編

海外で活動する人が注意したいこと。

海外で活動する人に便利なサービスがどんどん生まれているのはうれしいことです。しかし現地に行ったら事情が違うということはよくあります。トラブルを避けるためのポイントを以下に説明します。

1.前もって活動する国でどんな銀行機能が利用できるか確認する。

チャレンジャーバンクでどのような銀行口座同様の機能を利用できるかについては、前もって『国名』を含めてそれぞれのチャレンジャーバンクに問い合わせてください。(例:Revolutのサイトに銀行業務を展開する国の一覧、サービスについての説明はありません。)

【注目情報】

ワイズ(旧TransferWise)は、日本の住所を登録してもアメリカ、ユーロ圏、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、ポーランド、トルコ2021年3月現在)で銀行口座をもつのと同等のサービスを利用できます。つまり他の人の口座へ送金するだけでなく、あなたのワイズ(旧TransferWise)の口座で他の金融機関からの送金受取ることができます。くわしい情報は→ワイズ 資金の受取り に説明があります。

2.一つのチャレンジャーバンクに、日本と海外の2ヶ国を登録しない。もし登録するなら利用できるサービスの制限について確認する。

2つの国の住所を登録し、両方の国でサービスを受けることができるチャレンジャーバンクがあります。(例:ワイズ〔旧TransferWise〕)しかしいずれかの国が規制を変更すると、突然サービスが利用できなくなることがあります。カスタマーセンターはそのような特殊な事情には対応できないことが多く、トラブルに巻き込まれたら自己責任で対応するしかありません。例:ワイズ(旧TransferWise) 日本に加え他の国でも登録すると日本へ送金できない?

3.2つ以上のお金の管理方法を準備する。

日本や活動する国がお金の動きに制限を加えて、突然チャレンジャーバンクでの取引ができなることがあります。おまけに最近の金融機関はコスト削減のためかカスタマーセンターの能力が低下しており、質問への回答がお粗末です。参考情報→【緊急】TransferWise 日本へ送金できるか確認!+マルチカレンシー口座間送金はできる??

たとえば、

  1. 円からの両替や送金はrevolut、もしくはワイズ(旧TransferWiese)で行う。
  2. 住んでいる国で利用できるふさわしいチャレンジャーバンクに出金してカード支払いやATMで出金する。
  3. 1.で利用しなかった方のチャレンジャーバンクに口座開設し、日本への送金に利用する。

といった使い分けができるかもしれません。

つまり、若干の手間や手数料がかかっても、

  • 日本からの送金用
  • 現地国で利用するため
  • 現地国から日本へ送金する

チャレンジャーバンクをそれぞれ用意ことをすすめます。

【参考情報】

シンガポールとマレーシアで利用できるbigpayは、ビザがなくてもパスポートと住所を示す情報だけで利用できます。(現地国や近隣への出金をするには、ビザと現地国の銀行口座情報の提出が必要です。)

日本のカードから入金することで、現地カードでしか支払えないキャッシュレスサービスの引落しにも利用できます。当然ですがbigpay会員間の送金には手数料はかかりません。→マレーシアでお得で便利なbigpayカード 銀行口座がない人編

 

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