最終更新 2023/03/15
すぐ隣の国なのに、海外送金する手間と手数料が高いのが韓国と台湾です。
でも、Wiseは2023年から、日本で登録した顧客に韓国に対して以下のサービスを展開し始めました。
- Wiseカードで韓国ウォンで支払いができる。
- 韓国ウォンでの海外送金手数料が1.1%程度まで引き下げ(2022年中は2.45%でした。)
現在わかっている範囲ですが、2023年1月現在の韓国と台湾でのカード支払いと海外送金について説明します。
【参考情報】
1.2023年1月現在、韓国在住者はWiseカードが持てません。→Wiseデビットカードが発行できる国について
将来カードが持てるようになると韓国在住者のWise会員との間でも同じ通貨なら手数料無料で送金することができるでしょう。またこんなサービスも利用できるようになるでしょう。→ワイズ(旧TransferWise)のボーダレス口座とデビットカードはこんなに便利!【海外旅行編】
WISEやRevolutを含め台湾への海外送金は、日本にある台湾系の金融機関でない限り台湾ドルでの海外送金はできません。韓国での利用方法の後、現在おすすめできる利用方法を説明します。
1.韓国でのお得なカード支払い
(1)Wiseカードの利用
日本円から韓国ウォンに両替して韓国ウォンマルチカレンシー口座に入金し、韓国(+韓国のネットショップ)でWiseカードで支払うと、日本のクレジットカードで支払うよりおとくです。
(両替コストは0.95%程度〔Wiseの韓国の銀行口座への送金手数料1.1%よりお得です。)→WISEのサイト日本の韓国・ウォンカード
たとえば、18歳以上の子供も前もってWISEカードをつくっておけば、
- 親の韓国ウォンマルチカレンシー口座残高から韓国にいる子供の韓国ウォンマルチカレンシー口座へ送金する。(同通貨でのマルチカレンシー口座間の送金手数料は無料)
- 子供は自分のWiseカードを使って韓国での支払いをする。
とといった使い方もできます。
口座開設は
→Wiseから申し込むことができます。
ただし、海外で1枚しかカードがないと紛失や盗難など緊急時に困ります。よって次に説明する日本のクレジットカードも持つことをすすめます。
※海外で活動する人にすすめるクレジットカード→海外旅行保険90日が自動付帯のクレジットカード 海外旅行保険を90日延長できるクレジットカード
(2)日本のクレジットカードで支払う
海外で日本のクレジットカードを使って支払いすると、合計3.1%程度の両替コストがかかります。その内訳は
- 2.2%~の外貨換算手数料
- カード会社が提示する韓国ウォン売買レートの開き0.9%程度
です。
ただしクレジットカードの場合、不正利用にあってもカード会社に電話連絡だけで取り消しできたり、カード利用ポイントが0.5~1.0%ほどが付いたりというメリットもあります。
【参考情報】
1.三井住友カードの外貨換算手数料の例→三井住友カード 外貨で決済した場合の換算レートについて)
2.ウォン→円、円→ウォンのVISA換算レートに1.8%あまりの開きがあります。→VISA Exchange Rate Calculator
例:2023/01/01Bank Feeをゼロにした 円→ウォン換算レート0.104343 ウォン→円換算レート0.106319 その差1.9%程度の半分0.9%が顧客負担になります。
2.韓国へのお得な海外送金方法
Wiseで円をウォンに両替して韓国の銀行口座へ送金するのがおとくです。(両替コストはゼロ、送金手数料は1.04%程度(100万円)~1.2%程度(10万円)
【その他の韓国への海外送金方法】
1.EXPARO
ウォン確定送金、円送金がありますが、Wiseと異なり両替コストがかかり、送金手数料もかかります。
また両替コストがおとくな円送金では、受取銀行手数料(日本円で1,500円程度)もかかります。
2.韓国系銀行からの送金
しかし、EXPARO同様、両替コスト、海外送金手数料(2,500円)や受取銀行手数料(日本円で1,500円程度)がかかります。
3.日本の銀行からの円送金、米ドル送金
たいていの日本の銀行は、円を直接ウォンに両替してからの送金はできません。
日本の銀行から海外送金をすると、円建て送金の場合(ソニー銀行以外は)毎回6千円ほどの円建て送金手数料がかかります。
米ドルに替えて韓国へ送金するとこの手数料はかかりませんが、円を米ドルに両替するコストがかかります。
いずれの海外送金方法でも、ウォンで決まった額を送金することはできませんし、受取銀行手数料(日本円で1,500円程度)がかかります。
ということで、送金額や残高は100万円までに制限されますが、
Wiseでの海外送金がお得になります。
口座開設は
→ワイズ(旧TransderWise)から申し込むことができます。
台湾(中華民国)は、今も海外送金の手間がかかる国の一つで、WiseやRevolutでも台湾ドルでの海外送金や台湾ドルマルチカレンシー口座も利用できません。現在わかる範囲で台湾(中華民国)への海外送金や支払い方法について説明します。
3.台湾(中華民国)でのカード支払い
日本にある台湾(中華民国)系銀行は不明ですが、WiseやRevolutも含めて日本の両替コストがお得なカードは台湾ドルで利用できません。
よって、日本のクレジットカードで支払うのが一番お得でしょう。
また、日本のクレジットカードで支払うときの両替コストは、韓国と同じくらいの合計3%程度になるでしょう。
※WiseカードをVISAカードとして円残高から支払いに利用できるかもしれません、その場合VISAやMasterの適用レートになるでしょう。
4.台湾(中華民国)への海外送金
日本にある台湾系銀行以外では、円を台湾ドルに替えて送金することはできません。よって、日本の銀行から、円や米ドルで海外送金して、台湾(中華民国)の銀行で台湾ドルに両替することになります。
当然ですが、日本の銀行から台湾ドルで受取金額を指定することはできません。また、銀行での海外送金手数料のほか、円建て送金手数料6千円ていど(円送金)もしくは円→米ドルへの両替コスト、受取銀行手数料がかかります。
以上、韓国や台湾(中華民国)での支払いや海外送金についてまとめました。参考になればうれしく思います。
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